病歴や持病などは、どこで歯科治療と関連が出てくるのか一般にはわからないものです。
ですから、隠さずに教えていただくことが不慮の事故の防止になるのです。住所や電話番号なども、医院から緊急に連絡を差し上げる場合もありますから間違えずにご記入ください。
初めて訪問する歯科医院ですと「どんな医院だろう?どんな先生かな?」と緊張するものです。
診療台に案内されたらば、まずは緊張をほぐすために深呼吸をするのもよいでしょう。リラックスするためにとりあえずうがいをするという手もあります。
大切なお体のことです。何度も確認のために同じ質問をする場合がございますが、気分を悪くなさらないでくださいね。
記入していただいた問診票をもとに、衛生士がいろいろ質問するけれども、記入漏れや間違いがないかの確認も兼ねているので嫌がらずにお答えください。
特に口腔内に関することは詳しく掘り下げて聞くことになります。
院長が問診票や口腔内を見て、必要な検査について説明をします。
検査→診断→治療という流れはきちんとした診療をするための基本中の基本なのです。時折、検査を飛ばして「すぐ処置を初めてほしい」と希望される方がいらっしゃいますが、医療事故につながりかねない行為ですので当院ではできません。
※通常の検査は、レントゲン写真を一枚と衛生士による歯周組織検査になります。
検査を踏まえて「どの場所に」「どんな病が潜んでいて」「どんな治療が必要か?」を院長がご説明します。ここで同意が得られた場合にのみ実際の治療がスタートしますが、それは「勝手に治療を進められた」ということがないようにするためなのです。
ここまでで、通常30~40分の時間は使ってしまうことになります。
初診時は一時間の時間を用意おくのですが、残り20分の時間では十分に治療が行えないこともありますから、具体的な治療は次回からということになる場合が多いのです。
その場合「何もしてくれなかった」とは思わないでくださいね。検査や説明を抜きにして治療は行えないものです。
また、歯科に恐怖心が強い人は「一回目は治療なし」でもよいのだと思ってください。
痛みの強い、緊急性を要する場合は初診でも必ず処置を行いますのでご安心ください。